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コラム

2020.10.13

介護事業のコンサルティングとは?

今、介護の分野で注目されているコンサルティングがどういうものかご存知でしょうか?
コンサルティングというと、開業する、企業が運営を続けるにあたり直面する困難に対処したい、経営を改善したい、そんなときに活用するイメージを持つ人が多いでしょう。
介護の事業が拡大してくるにつれ、管理面の強化や業務の効率化など、介護現場のプログラムの運用などにとどまらず、運営管理がとても重要です。
今回は介護の分野において有用なコンサルティングはどんなものなのか、またどんなメリットがあるのか、などをひも解いていきます。




介護の分野におけるコンサルティングとは?


➀運営管理の支援


介護の分野にコンサルティングを入れると、運営管理の支援が受けられます。
介護事業においては、運営管理はとても大切です。
運営がしっかりできなければ、顧客に安全に介護サービスを提供できませんし、管理ができなければ施設の維持などもうまく回らなくなってしまいます。
運営管理の支援をするにあたり、コンサルティングは経費削減のほか、従業員の労働時間管理や人員配置、事業所の稼働率や入居率など、運営管理にかかわるありとあらゆる数字を見て改善を図ります。
また顧客ターゲットごとの運営手法も、コンサルティングは支援をします。


➁人材育成支援


コンサルティングは、介護の分野において肝となる人材育成支援も行います。
介護事業も、他の事業と同様に、経験や資格、ワークビジョンに応じて、管理職や実務職、はたまた事業開発職など、さまざまな役割があります。
そしてその役割ごとに研修、育成手法は異なります。
新しい職員が介護の現場に入る時は、その人それぞれに則した研修が必要です。
その研修内容を、コンサルティングは提供します。


➂介護プログラムの企画開発


介護の現場においては、プログラムの企画開発も重要です。
ただ日常を過ごすだけのレクリエーションでは、顧客は満足しません。自社の資源から独自のプログラムを生み出さねばなりません。
介護の分野におけるコンサルティングでは、そうしたプログラムの企画開発、そしてその実践についても支援を行います。




介護の分野にコンサルティングを入れるメリット


コンサルティング

①客観的に分析できる


コンサルティングを入れる最大のメリットは、客観的に分析できる点です。
介護の分野に限らず、運営をしていくにあたり、コンサルティングを入れて客観的に分析すると、新たな発見があります。
自社のポジショニングや特徴、課題などが見えてきます。
その新たな発見が運営の改善につながるのです。


②専門家を活用できる


介護の分野にコンサルティングを入れると、専門家を活用することができます。
もちろん介護の現場の職員も専門家ですが、熟練化することで思い込みや内部の見解に偏ってしまうことも少なくありません。
コンサルティングは外部の専門家であり、その専門家による新たな視点で運営の改善につながります。


③社内の常識からの脱却ができる


コンサルティングを介護事業に取り入れると、社内だけの常識からの脱却を図れます。
運営を改善するにあたり、社内の常識が時には障害になることも少なくありません。
コンサルティングを活用することで、運営を改善するにあたり障害となりうる社内の常識から脱却ができるのです。
介護保険制度自体も課題が増えてきており、制度の枠を超えた視点が社会から求められています。




【意識改革のヒント】 カレアでは、中国の介護に注目しています!


上海の高層ビル群

①中国は高齢化が進んでいる!


実は介護の市場は中国に注目が集まっています。 その理由は、世界最大の人口規模にありながら日本同様に急速に高齢化が進んでいるからです。
2040年には超高齢社会になり、2050年には中国の65歳以上の高齢者の数は4億8,000万人に上る、という推計もあります。
この背景には、平均寿命が延びたこと、1949年の建国時の出生率の高さ、1970年代後半から始まった一人っ子政策があると言われています。


②シルバー産業は初期段階


しかし、介護事業を含むシルバー産業は、まだまだ初期段階と言えます。
市場規模は2024年には11.2兆元に達すると見込まれているものの、GDPにするとわずか7%です。
ちなみに先進国は20%と言われているので、差は明らかです。
特に介護の分野では、中国国内の介護制度(中国語で長期医療護理保険制度)が導入されたことから、サービスの利用が広がりつつある、という段階なので、まだまだ成長の余地があります。
中央政府としても、この課題への危機感は強いとみられています。
このため、今の段階から中国において、日本の介護サービスノウハウを提供することも視野に入れて介護事業に力を入れていくことは、将来性が見込めると言えるのです。




中国の事業者サポートもカレアにお任せ!


介護の分野において、カレアは中国の事業者のサポートにも取り組んでいます。
カレアでの中国の事業者サポートは以下のようなものが挙げられます。

  • 中国での介護事業コンサルティング
  • 中国での介護参入企業や展示会、講演会での講演
  • 中国からの人財研修の受け入れ
  • 中国からの視察団のアテンド
  • 中国関連事業者の日本での介護事業参入支援

日本と中国の産業分野での連携が急速に進んでいますが、福祉介護の世界も例外ではありません。
カレアの人財プロデュースLABOでは、中国との多角的な連携事業を進め、コンサルティングを行っています。




まとめ


介護の分野の拡大は目覚ましく、それは国内にとどまらず中国まで拡大をしています。
国内外問わず、介護の分野でも上手に運営をして、充実した介護のサービスをしたいと考えるのはもっともです。
そんな時に活用すべきなのが、コンサルティングです。
カレアでは、国内の介護事業のコンサルティングはもちろんのこと、中国の事業者のサポートも行っています。
国内の介護マーケットは拡大しますが、介護保険制度の行く末により、事業軸の置き所が大きく変動します。
世界最高レベルの日本の介護サービスノウハウをアジアへ展開することは、日本の介護事業者の発展に寄与することでしょう。
またセミナー等も行っていますので、ぜひ一度ご相談ください!